マレーシアの謎のベールに包まれたお猿さんダスキーリーフモンキー

大自然に囲まれたマレーシアには、東南アジア特有の珍しい生き物が沢山います。中でも黒い毛色の体に、目の周りが円形に白く、とぼけた様な顔をしているこのお猿さんはダスキーリーフモンキー。絶滅危惧種に分類され、数が少ない事から、彼らの生態はベールに包まれている部分があります。今回はマレーシアで出会える可愛いダスキーリーフモンキーを紹介します。

初めてダスキーリーフモンキーと遭遇すると、びっくりさせられるのが猿とは思えない温厚な性格です。通常サルは、人が近づくと威嚇をしたり逃げたりしますが、ダスキーリーフモンキーは滅多にしません。目が合ってもキョトンとした顔をして、木の葉っぱを食べたり、尻尾を掻いたりとマイペースなお猿さんです。

体より長い尻尾も特徴的です。そして手足はとても長く、身体能力に優れ、次々と高い木の上をジャンプして移動します。

ダスキーリーフモンキーが見られるのは、ペナン島、ランカウイ島、マレーシア半島東海岸の離島、ペルヘンティアン・ベサール島と主にマレーシアの自然が多い地域のみに生息しています。そのほかにタイなどの特定の地域でも生息しているのだとか。

彼らは尻尾を含めると50cmから85cmの大きさ。体重は5kgから9kgに対して、一日の食事の量は2kgも消費します。主に主食は、若い葉や新芽、苗木、果物、花などと草食動物です。

彼らの1番特徴的と言えば、生まれたばかりの赤ちゃんは金色の毛並みをしています。6ヶ月ほど経つと、徐々に金色から黒い毛色に変化して行きます。逆に年を取るにつれ、黒い毛からグレーの様な色に変わって行きます。

ダスキーリーフモンキーは、単独で行動する事はほとんどありません。常に10匹から20匹の家族で行動をします。彼らは昼行性で日中の暑い時間は日陰の木の上で過ごし、朝早い時間や、雨上がりの涼しい時間に餌を求めて、木から木へとみんなで行動します。

ダスキーリーフモンキーの寿命は15年と言われていますが、31年間生きたというレポートもあります。現在ダスキーリーフモンキーは、絶滅危惧種に分類されています。人間による自然破壊によって、住む場所が追いやられ、食べ物が減り、彼らはどんどん減少しています。本来彼らの住処である森が、人間のエゴによって住む場所を追いやられているのは、とても悲しい事です。彼らがのびのびと暮らしていける自然が、保たれる事を祈るばかりです。

ダスキーリーフモンキーに会うにはランカウイ島がオススメ。ダスキーリーフモンキーを見に行くツアーや、ホテルの敷地内で見かける事もあります。彼らは自然と共存しているので、彼らに会いに行けば自然の素晴らしさ、大切さも感じられるでしょう。是非、可愛いダスキーリーフモンキーに会いに行ってみてください。

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